委員会名:
南海トラフ巨大地震を念頭とした災害廃棄物等の処理技術・管理システム研究委員会
(略称:災害廃棄物等処理・管理委員会)
委員長:
中野 正樹(名古屋大学大学院工学研究科)
本研究委員会では,南海トラフ巨大地震や津波によって発生すると考えられる災害廃棄物等の再使用,再資源化,適正処分を対象とする.災害廃棄物等の処理処分については,災害廃棄物等の発生量予測から再資源化,適正処分まで国内を中心に広く研究が行われている.しかし現実的な処理計画の策定には,災害外力に応じて各地域で発生する廃棄物性状を予測,処理方法を策定し,復旧・復興計画における復興資材の利用計画も踏まえた統合的な管理が必要となる.また災害廃棄物等の選別処理によって発生する分別土砂は,東日本大震災において新たに生み出された概念であり,分別土砂の基本的な性質,有効利活用から処分に至るまで,今後発生する災害に十分に適用できるほど知見がないのが現状である.特に分別土砂には大小様々な異物が混入しており,その異物混入率による力学特性,木片混じりの長期力学特性,環境負荷など,多くの検証と予測を平常時に実施しておき,発災時に迅速対応が可能な管理システムと指揮系統の確立が求められる.ここでは,南海トラフ巨大地震中部地域地盤災害研究委員会(委員長:野田利弘)のWG3災害廃棄物の処理・利活用技術の開発(WG長:中野正樹)の研究成果を受け,次の3つのWGを設け,研究委員会を立ち上げる.
WG1:災害外力,地域特性に応じた災害廃棄物等の発生量予測
災害規模と地域毎の被災状況も網羅し,かつ土地利用形態等の地域特性を考慮した災害廃棄物等の種類・発生量を時系列で把握・推定する手法を検討する.
WG2:地域特性に応じた災害廃棄物等の破砕・選別方法の標準化,分別土砂利活用の向上
地域特性に応じた災害廃棄物等の質や処理困難物も考慮した破砕・選別方法を整理して標準的な処理フローを構築する.また,処理方法が分別土砂・津波堆積物の力学,環境影響に対する影響を,夾雑物の混入率に着目して評価し,有効利活用に資する科学的な情報を提供する.
WG3:GIS等による地域毎の災害廃棄物の発生量と質,仮置場設置計画や処理フロー等の統合管理システムの提案
細分化された地域毎の災害廃棄物の発生量と質,仮置場設置計画や処理フロー,そして復興資材の利活用を,処理の進捗に応じた時系列で把握できる統合管理システムを提案する.
つきましては,研究委員会の委員を会員の皆様から広く公募いたします.活動期間は平成31年3月までです.応募を希望される方は,下記要領に従って応募用書類を作成し,平成29年5月8日(月)までに地盤工学会中部支部宛にお送りください.
【応募要領】
A4判の用紙を利用して,以下の項目を漏れなく記入の上,平成29年5月8日(月)までに地盤工学会中部支部宛に「災害廃棄物等処理・管理委員会委員の応募」と標題に記してメールまたはFAXでお送りください.(A4用紙1枚以内,様式自由)
(1) 氏名
(2) 会員種別・会員番号
(3) 所属・役職
(4) 生年月日
(5) 連絡先住所,電話,FAX,E-mail
(6) 興味あるWG名(複数可)
(7) 本研究委員会に関連するこれまでの成果や情報,研究委員会で実施したいこと
(8) その他
【採否】
採否の結果は,5月下旬頃に応募者に直接,連絡いたします.
【応募書類の提出先,問合せ先】
公益社団法人地盤工学会中部支部事務局
〒460-0008 名古屋市中区栄2-9-26ポーラ名古屋ビル8F
TEL :052-222-3747
FAX :052-222-3773
E-mail:jibanchu@jeans.ocn.ne.jp
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